ニュースレター 2015.11.01

お客様各位

   アメリカのハロウィーンは生徒と先生が一緒に楽しむイベントです。娘の学校の先生の今年のテーマは握り寿司で統一したのだそうです。娘は準備が簡単な卵寿司を担当しました。黄色のおいしそうな卵色の布を持参して私の所に来ました。「お母さんミシン貸して?」と言ったので、自分で卵寿司の準備をするかと思ったら、結局私が娘に代わってマクラカバーのような黄色い袋を縫いました。その袋にパッキングを詰めて膨らみを持たせ厚焼き玉子の完成でした。白いシャツとズボンを履いて背中に黄色の袋を背負い、黒い太めの帯をしめて、これで卵のお寿司が完成。マグロは良いとしても海老やイクラを担当した先生はどんなだったのでしょうか? ハロウィーンが過ぎると一気に感謝祭も終らない内に、年末になってしまう気分です。

   さて、カカアコの開発も順調に進んでいて、現在7つのコンドミニアム(コレクション、シンフォニー、801サウスB,ワイエア、アナハ、400ケアエ、440ケアエ)の工事が行われていますが、これらに加えて、10月末にケアホウプレースが着工式を行い、アエオが来年3月に着工すると発表されました。これらの物件の買主は地元の人も多いですが、外国人も多いです。日本では中国人の爆買いが話題になっていますが、ハワイはまだ中国人の投資は少なめです。今年8月までの統計によるとオアフ島の1ミリオンドル以上の物件の投資を見るとやはり1位は日本で34件、2位はカナダで4件、3位は香港で3件、4位は中国で3件。5位はシンガポールで1件だそうです。まだまだ日本人の買主が多いです。

   このように沢山のコンドミニアムが建設されていますが、ホノルルの家賃は相変わらず上昇傾向です。3ベッドルームの一戸建ての平均家賃は昨年より7.9%も上昇して月額$2,681でした。日本でマイナンバー制度が施行されますが、アメリカの社会保障番号はあらゆる時に利用されています。社会保障番号でテナントがきちんと家賃を支払う人がどうかを調べるレントチェックが出来ます。過去に家賃を滞納したりした場合は要注意人物として登録されてしまいます。家主にとっては便利ですが、いいかげんなテナントは、アパートを借りることも出来ないということになります。

   ハワイには物件登記の手続きを代行する会社、エスクロー会社があります。このエスクロー会社を47年間も経営してきた女性が10月末で引退する事になったので、お花を持って長年のお礼を兼ねて御挨拶に行きました。47年間で登記のお手伝いをした件数はなんと7万件だったそうです。印象に残った取引は牛5千頭をハワイからコロラド州に売却した時のお手伝いと、もう一つは物件の代金を現金と宝石で支払った時だったそうです。今までの経験談で一冊の本が出来るわね、と笑っていました。難しい取引で何度も彼女に助けて頂きました。色々な人に助けられて私も頑張って来られた事をつくづく思い、彼女に感謝しました。

   先月もお知らせしましたが、11月19日に帝国ホテルで不動産セミナーを開催する予定です。今回は特に日本の税理士の先生をお招きして、ハワイの不動産を賃貸運用される場合の日本での確定申告の手順と、不動産収入の利点と注意点をお話して頂く予定です。きっと皆様のお役に立てる事と思います。お友達をお誘いの上ぜひ御参加くださる様にお願いします。

深山 ツヤ子