ニュースレター 2016.04.01

お客様各位

   ハワイ島のヒロで毎年行われるメリーモナーク・フラフェスティバルは今年で53回目を迎えます。3月下旬から4月上旬の週末は普段静かなヒロの町がとても賑やかになります。人口4万人の町での開催なので一年前から宿泊の予約をしている人が大勢います。私はテレビで見るのみですが、そのフラダンスの素晴らしさに感動させられます。フラが人に感動を与えるのは理由があります。フラダンスはただダンスを習うだけでなく、ハワイの歴史、昔からの伝統ある儀式やしきたりをきちんと習うそうです。知人がフラを長年習っていますが、腰まで伸びる長い髪をしています。髪を短くしてはいけないのだそうです。各流儀にもよると思うのですが、足は絶対に交差をしてはいけないとか、、、。ほんの少し聞いただけでも厳しいしきたりを守っているのが良く分かります。大勢のフラダンサーが呼吸をぴったり合わせて一緒に踊る姿はニューヨークのブロードウェイのダンスにも負けないくらい凛々しくて立派です。いつか皆様にもぜひ見て頂きたいです。

   ハワイアンが伝統を守り続ける一方で、新築物件の建築ラッシュで賑やかなホノルルは海側から町を見るとビル建築のクレーンがあちらこちらに見えます。新しい街作りのエネルギーを感じます。ホノルルでは特に新開発をする際には沢山の規則に従わなくては許可をもらえません。例えば高額物件を建築する許可を得る為には低額の中間所得者用のユニットも一緒に作らなければなりません。その為に開発業者によっては同じビルの中に高額ユニットと中間所得者用のユニットを一緒に作る場合と、高額ユニットだけのビルを作り、別の場所に中間所得者用のビルを作る場合があります。今月4月15日に抽選が行われるケ・キロハナというビルは高級コンドミニアムのワイエアとアナハの許可を得る為に作る中間所得者用のビルになります。お金持ちだけの社会でなくて、ハワイアン、ローカルの生活を守るという姿勢が良く現れています。価格帯は1ベッドルーム$392,246から3ベッドルーム$560,774までです。

   ホノルルのホテルの1月の稼働率の平均が81%と今までの記録を塗り替えています。一部屋あたりの収入も増えていて平均$258です。ホテルの稼働率の良いハワイ、そのワイキキの代表的なホテル、ロイヤルハワイアンホテル、シェラトンワイキキホテルなどを展開するスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドの買収をめぐり、マリオットインターナショナルと中国のアンバング 保険グループ社 (15ビリオンドルの提示した) の二つの会社での買収競争が行われました。このニュースを読んだ時、昔日本の国際興業がこのホテルを買収した時の事を思い出しました。あの頃は日本の企業がハワイやニューヨークのホテルを買っていました。時代が移り変わり今は中国の企業がホテルやゴルフ場を買収しています。

   先日オアフ島の西にあるコオリナまでドライブして来ました。ワイキキから約一時間です。ここにはディズニーホテルのアウラニがあります。このホテルの海側レストランで青い海、砂浜、そしてそよ風に吹かれながらランチを頂いて来ました。地元の私までが観光客の気分に浸ってのんびり命のお洗濯をした気分でした。このディズニーホテル、ディズニーらしい雰囲気の建物ではありません。すべてが昔のハワイの雰囲気をかもし出しています。ディズニーがこのような建物にしたのには理由があります。コオリナという地区は昔からハワイアン原住民が土地を守り続けていた所なので、ハワイアンを大事にして、ハワイアンにビジネスを応援してもらうという姿勢が無いと上手くいかない土地柄です。ディズニーのブレインはそのような事もきちんと調べて経営をしているようです。郷に入っては郷に従えですね。さすがディズニーです。

   さて4月21日に帝国ホテルにてセミナーを開催させて頂く予定です。セミナーの内容は今年ゴールデウィークにオープンを控えているオアフ島初のザ・リッツ・カールトン・レジデンス、その最新情報とホテルレジデンスの魅力についてお話します。またお部屋をホテル運用した場合の仕組みと、それにかかる費用を御説明し、物件の売り出し状況とカカアコ地区“アエオ”、アラモアナの“パークレーン”の現況もご紹介します。御興味のある方は是非ご参加ください。皆様にお目にかかれるのを楽しみにしています。

深山 ツヤ子